皆様こんにちは梧那々です。ザンザス小連載「iussivo」、お楽しみいただけましたでしょうか?
この連載は、お題サイトのDelitto様を訪問した際、『命令形のお題』というものを見つけてしまいましてですね。これがまた梧的なザンザス様のイメージにぴったり過ぎて、もう書くしかないやろ!と。
そんな衝動で出来上がった作品です。そういうわけで、イタリア語で文法的に用いられる「命令形」という意味の「iussivo」を、作品のタイトルに持ってきてみました。
ちなみにSusie初のザンザス夢になりました。どうもこれで梧は味をしめてしまったらしく、しかも遅ればせながら最近やっと10年後ボスの活躍をコミックにて拝見し、もうね、何と申しますか、ザンザスが大好きです私(笑)。好きになりすぎて、好きというよりむしろ愛に近づきすぎて、
最近はもっぱらザンザスやヴァリアーの面々の人生事件簿的な年表を作ることだけに授業時間が費やされてしまっている状態です。ああテストが、単位が・・・・・・(棒読み)。
それでですね、その年表によりますと、このお話の時軸設定はリング戦の2〜3年後ぐらいだそうで。ボスはこのころからボックス戦闘のプロトタイプの研究を知っていて、さらにそれに莫大な資金援助をしていました。リングは謹慎解除の際にボンゴレから支給されましたが、もちろんそれは安物(フェイク)で、
もちろんボスはそんなものに満足する訳もなく、投資先の研究所から裏ルートで最新のリングを手に入れていました。ヴァリアーの面々のリングもそうです。
そして、そうやって腹の底では虎視眈々とボンゴレ奪取を目論んでいるとかいないとかがまことしやかにささやかれる中、謹慎を解かれたヴァリアーを待ちうけていたのは、リング戦についての本人たちによる報告書作成をはじめとする、謹慎期間中もずっと少しずつ溜められていたとんでもない量の雑務。
派手な任務は全くなく、日々屋敷の中で机に向かっては、機械的な動作で必要書類の作成・会計報告のためのデータ解析・爺共の批難傍聴に明け暮れる。時折見合いの手紙やレセプションの招待、ボンゴレ会議への出席依頼などに対して断わりの返事をしつつ、本部からの諜報・監査に立ち会いつつ、
そういったことよりもさらに少ない頻度で来るドカス程度の依頼任務の遂行も忘れずに、問題を起こさずにこなす。しかし、こんな生活にこんな面々が慣れるはずもなく、特に幹部のお偉いさん方は、もう居ても立っても居られないぐらいまでストレスが溜まっていると。
そういう背景を背負った超絶機嫌の悪いザンザスに、ヒロインはある日ばったり出会ってしまうんですね。そして、超直感で仕事ができるとばれてしまったヒロインは見事にカタギの世界から引きずりおろされ・・・・・・後は読んでいただいた通りです。って、こうやって背景を説明しないと内容が分かりにくいっていうね。
じゃあ、あとがきじゃなくてまえがきに書けよっていう話ですよねホントすいません。これ読み終わったらもう一回最初から読んd(ry なんでもないですげふげふ。
にしても、5話という短さで出会いから両想いになるまでを描き上げようと思うと、これが私にとってはとても難儀でした。もっと文才がある方なら、もっとスマートに、もっと分かりやすく・・・・・・なんて言い出すとキリがないんですけどね。ですが、私自身の満足がいく程度には、気合を入れて仕上げたつもりです。
ザンザスを書くのは初めてだったので慣れていない感は拭い切れていませんが、少しでも多くの方々に楽しんでいただけたなら、夢書き冥利に尽きるというものです。よろしければ、拍手やメールなどから、是非ご感想をお聞かせください。
長々と失礼しました。ここまで読んでくださった皆様に、とっておきの感謝を込めて。
09.07.15 梧那々